歴史
起源
オートデスク社は、一般的な仕組みを使って、たくさんの異なった地理空間データソースにアクセスする方法を提供することができる技術を必要としていました。データソースにはたくさんの種類の地理空間データベースやファイルフォーマットを含まれていました。その技術はたくさんのクライアントアプリケーションのニーズに応えるため、フレキシブルでなければなりませんでした。
初期の要件には以下の項目が含まれていました。
- 一般的で、特定のネイティブ・インプリメンテーションに依存しない、地理空間データのオブジェクト・ベースのフィーチャーモデルを提供する
- 最低限、OGC Simple Featureのジオメトリタイプ仕様をサポートする
- OracleSpatialやSHPファイルといった、一般に使用される物理的なインプリメンテーションにマップする論理的なモデルを定義する
- FDOプロバイダを特定のデーターソース用のFDO APIのインプリメンテーションとして定義すること。
それぞれのデータソースには対応するFDOプロバイダがあること - クライアントが特定のプロバイダの特有のcapabilitiesを定義し、接続しているプロバイダに対して正しく応答できるようにcapabilities API(能力API)を定義する
- 長期にわたって新しいコマンドおよびスキーマの追加分をgeneric APIに追加することができ、特定のプロバイダにカスタム・コマンドを追加することができる。capabilities APIを使うと、クライアントがカスタム・コマンドを発見できるようになる。
- Webマッピングソリューションにおける、より早い技術革新
- より頻繁なソフトウェアリリース
- 導入費用のより低コスト化
オープンソース以前
FDOの最初のバージョンは、2004年の春にAutodesk Map 3D 2005とともに出荷されました。それにはオラクルとSDF向けのプロバイダが含まれていました。バージョン2.0ではArcSDEプロバイダが追加され、バージョン3.0ではMySQL、SQL Server,ODBC,SHP,Raster,OGC,WFS そして、OGC WMS向けのプロバイダが追加されました。
FDOのリリースに関する全リストについては、「FDOを使用している製品」のページをご参照ください。
FDO Geos オープンソース
オープンソースとしてのFDOのリリースはオープンソースとしてのMapGuideのリリースと同じく2006年でした。FDOにはSDF,SHP,MYSOL,ArcSDE,ODBC,OGC,WFS,やOGCやOGC WMSプロバイダが含まれていました。
なぜオートデスク社がMapGuide Open Sourceを作ったのかという質問について、MapGuide Open Sourceの「FAQ」から抜粋します。FDOの場合も同じ理由です。
“私たちの開発者と顧客は下記のことを望んでいます。
オートデスク社は、地図を作成するのに役立つ技術を、より簡単に利用できるようにしたいと考えています。私たちの結論は、geospatialコミュニティに参加・サポートするということであり、次の世代のWebマッピングプラットフォームをオープンソース化することがその最適な手段でした。