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FAQ ライセンス

1. FDO Open Source はどのようなオープンソースライセンスをカバーしていますか?
2. なぜLGPLを用いているのですか?
3. FDO Open Source で行うどのようなことがLGPLにより許可されていますか?
4. 著作権を有するアプリケーションの作成に FDO Open Source を使用することはできますか?
5. FDO Open Source の開発者もしくはエンドユーザーにとって、LGPLがもたらす利点は何ですか?
6. FDO Open Source から取り出したコードの一部を用いて他のアプリケーションの拡張および改良を行うことはできますか?
7. FDO Open Source に含まれるサードパーティソフトウェアの使用条件は何ですか?
8. オートデスクは FDO Open Source へオリジナルコードを提供していますが、これを取り戻すことができますか?
9. FDO Open Source プロジェクトにコードを提供したい場合どうすればよいですか?



1. FDO Open Source はどのようなオープンソースライセンスをカバーしていますか?

    FDO Open Source は、LGPL (GNU Lesser General Public License)に認可されています。このライセンスは、Open Source Initiative によって示されたオープンソース定義に準拠しており、Open Source Initiative のオープンソース認可リストに入っています。


2. なぜLGPLを用いているのですか?

    数々の理由からLGPLを採用しましたが、最も大きな理由は、2つの競合する目標に対するバランスが最も優れているのがLGPLだと考えるからです。LGPLは、FDO Open Source ユーザーが自由に入手可能になることを想定したソースコードに対し修正や改良を加えることを許可しています。同時に、LGPLは、ベンダー企業にも、商用製品をオープンソースにしなければならないという条件を課すことなく、著作権付きのアプリケーションおよびシステムを構築、配布することを許可しています。”ビジネス向き”にオープンなライセンスを提供することは、FDO Open Source が広く受け入れられるようになるために必要なことであり、これこそがまさにLGPLを採用する理由であるということができます。


3. FDO Open Source で行うどのようなことがLGPLにより許可されていますか?

    LGPLは、スタンドアローン環境下で使用すること、もしくはアプリケーションのコンポーネントとして、ダイナミックリンクを使用すれば著作権を有するソフトウェアと FDO Open Source をリンクして使用することも許可しています。使用料やライセンス料を払うことなく、MapGuide Open Source を無制限にコピーし、作成したソフトウェアを無制限に配布することができます。さらに、いかなるオープンソースライセンスにおいても、FDO Open Source に対し、自由に改良と修正を加えることができます。FDO Open Source の変更版を他のサードパーティに提供しさえしなければ、LGPLは改良を行ったソースの公開を強制しません。しかし、変更版を他に提供した場合、LGPLの規定に従い、ソースコード変更の際は提供先がそのソースコードを入手できるようにしておかなければなりません。


4. 著作権を有するアプリケーションの作成にFDO Open Source を使用することはできますか?

    はい。GNU General Public License (GPL) と異なり、FDO Open Source のコードをアプリケーションに取り入れたからといって、そのアプリケーションをオープンソースにすることをLGPLが強制することはありません。MapGuide Open Source の変更版がアプリケーションに含まれておらず、単に実行時にダイナミックリンクしているだけならば、ライセンスで言うところの”ライブラリを使用しての動作”にあたり、必要なのはLGPLの第6節の要件を満たすだけです。概して言えば、この節は、作成したアプリケーションがLGPLコードを含み、FDO Open Source のライセンスおよび著作権に対する注意に従うことを念頭に置くことを求めるものです。もし、FDO Open Source ソフトウェア自体を修正し、LGPLが言うところの”ライブラリを元に動作”の作成にあたるならば、その場合は、LGPLにおいてそのアプリケーションはオープンソースとして認可されます。基本となるのは、FDO Open Source にリンクするソースコードに対し著作権を主張するならば、コードを公開する必要はないということです。


5. FDO Open Source の開発者もしくはエンドユーザーにとって、LGPLがもたらす利点は何ですか?

    開発およびメンテナンス目的でソースコードを無償公開して入手できるようにすることの明確な利点とは別に、LGPLは FDO Open Source ユーザーに対し、修正および改良を加えたソースコードもまた無償公開されることを確約します。LGPLの認可であるということは、FDO Open Source のソースコードに改変を加えた場合、互恵主義に従い、コードが再配布される場合には入手可能な状態にしておかなければなりません。中には、MIT や BSD ライセンスといった互恵主義に従う義務の発生しないオープンソースライセンスもあります。結果として、当初オープンソースとしてこれらのライセンスに基づき配布されたにもかかわらず、修正版のソフトウェアはオープンソースにすることを強制されていません。企業はこのソフトウェアを採用し、非公開の所有権付きのバージョン、もしくは、異なるベンダーから提供されるFDO Open Sourceの、”forks”として互換性のないバージョンを作成することになります。
    LGPLによって、FDO Open Source が互換性のないバージョン に変えられてしまう可能性は非常に低くなっています。なぜならば、コミュニティ内で自由に配布されるのを止めることは誰にもできないからです。それゆえ、LGPLは、FDO Open Source が単独の世界標準としてすべての人に無償利用してもらうことを促進するのに役立っています。


6. FDO Open Source から取り出したコードの一部を用いて他のアプリケーションの拡張および改良を行うことはできますか?

    はい。FDO Open Source それ自体を使用するために、また、ダイナミックリンクを通じて取り込んだ拡張であるならば、他のソフトウェアアプリケーションとコネクションを張って使用するために、FDO Open Source のソースコードを自由に修正、拡張、改良することができます。もちろん、修正を配布する場合は自由に入手可能できるようにしておかなければならないというLGPLの要件を満たす必要があります。


7. FDO Open Source に含まれるサードパーティソフトウェアの使用条件は何ですか?

    FDO Open Source は、配布されるソースコードに含まれている数々のサードパーティモジュールによって成り立っています。これらのモジュールの多くはLGPLや、寛大で互恵主義を強制しない、MIT、BSD、Apacheライセンスといったオープンソースライセンスによって、入手可能な状態となっています。例外として、Berkeley DB XMLデータベースとXQuery クエリーエンジンがあり、これらは 、下記に詳細を示すとおり、FDO Open Source のデータ保持および問い合わせに使用されています。FDO Open Souce で使用しているサードパーティモジュールに対する法的権限はありません。これらのモジュールのそれぞれのライセンス要件をよく読んで、使用できる範囲および要件について不明な点があれば各窓口へ問い合わせてください。FDO Open Source ディストリビューションに含まれるサードパーティソフトウェアの全リストと関連するライセンス要件については、ソースコードに含まれている”license.html”ファイルをご覧下さい。


8. オートデスクは FDO Open Source へオリジナルコードを提供していますが、これを取り戻すことができますか?

    いいえ。一端コードがLGPLに従った形でリリースされると、取り消すことはできません。オートデスクは FDO Open Source プロジェクトに尽力し、このプロジェクトを非公開の開発形態に戻す予定はありません。FDO Open Source プロジェクトに従事する他の開発者と同様、オートデスクはLGPLにより認可されることを前提としたコードの更なる充実が図られることを期待しています。


9. FDO Open Source プロジェクトにコードを提供したい場合どうすればよいですか?

    Open Source Geospatial Foundation のメンバーにより形づくられた現状のガバナンスモデルは、コードがどのように財団のソフトウェアプロジェクトに付加されるか、どのような提供者による同意が必要となるかを定める予定です。財団は、有効な成果主義モデルを活用して、他のオープンソースプロジェクトの成功事例を模範としていく予定です。